日本人の「自発的掃除」について

W杯サッカーでも、WBCでも、日本代表選手が去った後のロッカールームがきれいに掃除されていたことや、日本のファンが試合後スタンドのごみを片付けたことが、「日本人の素晴らしさ」と話題になりました。本当に手放しで誇るべきことなのでしょうか。


まず、海外(特に私の駐在経験のある欧州)現地の人はこのような行動を基本的には称賛するでしょう。が、多少戸惑いながら。


何故戸惑い? 自分の家や庭はともかく、公共に使われるスタジアムのような場所の掃除は、それをアサインされた人たちの仕事という意識が彼らに浸透しています。例えば、欧州で学校の掃除を生徒たちは一切やりません。「勝手」に掃除することはそれを仕事とする人たちの職務を、厳密にいえば「侵害」することになります。


もちろん、道にごみを捨てるような行為は咎められます。街のごみ掃除を買って出る行為が無いわけではありません。が、自発的な掃除が日本人が思うほどの最高の「美徳」とは捉えられません。


このような行動は昨今のSDGsの面でも評価されるべきとの意見もあり、欧州での見方が今後変わっていくかもしれません。が、現時点での日本国外の人の視点で言えば「褒められはするが、日本人が思うほどの最上級の美徳でない」であることは留意すべきと考えます。

Football stadium in Liege, Belgium.  Home ground of Royal Standard de Liège,
Football stadium in Liege, Belgium. Home ground of Royal Standard de Liège,

欧州チーム Y.T.

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